- お腹の張りがあるときに、すぐ相談してほしい症状
- 妊娠中のお腹の張りとは
- 生理的なお腹の張りが起こる原因
- 注意が必要なお腹の張りと切迫早産
- 妊娠週数によるお腹の張りの違い
- お腹の張りがあるときの確認事項
- お腹の張りがあるときに受診までできること
- お腹の張りに対して行う検査
- お腹の張りの原因に応じた対応
- フジハラレディースクリニックの産科診療
- 妊娠中のお腹の張りに関するよくある質問
- 妊娠中のお腹の張りについてご相談ください
- 関連ページ
妊娠中にお腹が硬くなったり、締め付けられるように感じたりする「お腹の張り」は、多くの妊婦さんが経験する症状です。
一時的な張りで、休むと自然に治まる場合もあります。また、便秘であったり、排便のコントロールが上手にいかない時に起こるケースも大変多いです。一方で、規則的なお腹の張りや痛みが続く場合は、切迫早産や早産の兆候である可能性があります。出血、破水のような液体、腰痛、下腹部の圧迫感などを伴うときは、妊娠週数にかかわらずかかりつけの産婦人科へ相談してください。特に妊娠37週未満で、お腹の張りが一定の間隔で繰り返す、時間が経つにつれて強くなる、休んでも治まらないという場合は、次回の妊婦健診まで待たずに受診することが大切です。フジハラレディースクリニックでは、妊婦健診や産科超音波検査を通して、母体と胎児の状態を確認しています。お腹の張りが気になる方は、張りの回数や持続時間、痛み、出血の有無などを確認したうえで、当院へご相談ください。
お腹の張りがあるときに、すぐ相談してほしい症状
次のような症状を認める、特に複数の症状を有する場合は、Web予約だけでなく、まずは当院へ電話で受診の是否をご相談ください。
- お腹の張りが規則的に繰り返している
- 張りの間隔が短くなっている
- 張りが次第に強くなっている
- 横になっても張りが治まらない
- 生理痛のような痛みがある
- 腰や骨盤に重い痛みがある
- 下腹部が押されるような感じがある
- 性器から出血している
- 水のような液体が出ている
- おりものの量や性状が変化した
- 発熱や悪寒がある
- 胎動がいつもより少ない
- 強い腹痛が持続している
妊娠37週未満の場合は、上記症状を詳しくお聞きし、切迫早産の可能性を確認する必要があります。
また、出産間近であっても、強い出血、破水、激しい痛み、胎動の減少がある場合は、通常の陣痛とは限りません。症状に応じた受診が必要です。大量の出血、意識が遠のく、立っていられない、強い痛みが続くなどの症状がある場合は、Web予約を行わず、救急医療機関や119番、当院への連絡を検討してください。

妊娠中のお腹の張りとは
お腹の張りとは、子宮が一時的に収縮することで、お腹が硬くなったり、締め付けられるように感じたりする状態です。「お腹に手を当てると普段より硬い」「下腹部がきゅっと縮む」「お腹全体が突っ張る」「子宮が盛り上がるように感じる」など、感じ方には個人差があります。張りが短時間で治まり、痛みを伴わず、休息や姿勢の変更によって改善する場合は、生理的な子宮収縮である可能性があります。また、便秘であったり、排便のコントロールが上手にいかない時に張りを自覚するケースも大変多いです。しかし、症状だけで生理的な張りと病的な張りを確実に区別することはできません。特に、妊娠週数が早い時期から張りを繰り返す、張りに痛みが伴う、出血や破水のような液体がある場合は、子宮頸管や胎児の状態を診察で確認する必要があります。
生理的なお腹の張りが起こる原因

妊娠中のお腹の張りには、病気が原因ではないものもあります。
①長時間の立ち仕事や歩行
長時間立っていたり、普段より多く歩いたりした後に、お腹の張りを感じることがあります。家事や仕事、外出の後に一時的に張る場合は、横になって休むことで改善することがあります。ただし、休んでも繰り返す、痛みが強くなる、出血や水分の流出を伴う場合は、生理的な張りとは限りません。
②疲労や姿勢の変化
疲れがたまっているときや、同じ姿勢を長時間続けたときに、お腹の張りを感じる方もいます。姿勢を変えたり、横になったりすることで症状が変化するかを確認してください。
③胎動による一時的な違和感
胎児の動きや位置によって、お腹の一部分が硬くなったように感じることがあります。短時間で変化し、規則性がない場合は、子宮全体の収縮とは異なる可能性があります。ただし、胎動が明らかに少ない場合は別の確認が必要です。普段と違うと感じたときは、自己判断で様子を見続けないようにしてください。
④妊娠後期の不規則な子宮収縮
妊娠後期には、出産に向けた準備として、不規則なお腹の張りを感じることがあります。いわゆる前駆陣痛のような症状では、張りの間隔が一定ではなく、休息や姿勢の変更で弱くなることがあります。しかし、前駆陣痛と本格的な陣痛を症状だけで区別することが難しい場合もあります。張りが規則的になる、痛みが強くなる、破水や出血があるときは、当院へ連絡してください。
⑤便秘や腸蠕動に基づく違和感
便秘であったり、排便のコントロールが上手にいかない時に腸蠕動運動に基づく張りを自覚するケースも大変多いです。妊婦健診で排便を上手に行えているか、主治医とよくお話をしておきましょう。
注意が必要なお腹の張りと切迫早産
切迫早産とは、妊娠37週未満の時期に、早産につながる可能性のある子宮収縮や子宮頸管の変化などがみられる状態です。
主な症状には、次のようなものがあります。
- お腹の張りが規則的に繰り返す
- 張りに痛みを伴う
- 生理痛のような下腹部痛がある
- 腰痛や骨盤の圧迫感がある
- おりものが増える
- 水っぽいおりものが出る
- 出血がある
- 破水した可能性がある
切迫早産は、妊婦さん自身が強い症状を感じていない場合でも、妊婦健診で子宮頸管が短くなっていることや、子宮口の変化が見つかることがあります。そのため、妊婦健診では、お腹の張りの有無だけでなく、妊娠週数に応じて胎児の発育、羊水量、胎盤の位置、子宮頸管などを確認します。規則的または頻回の子宮収縮、骨盤の圧迫感、腰痛、腟分泌物の変化、破水などは、早産の兆候として挙げられています。症状がある場合は、回数だけで自己判断せず、医療機関へ連絡することが大切です。
妊娠週数によるお腹の張りの違い

①妊娠初期
妊娠初期は、子宮が変化する過程で下腹部に違和感や引っ張られるような感覚を覚えることがあります。ただし、腹痛や張りに出血を伴う場合、痛みが強い場合、片側に痛みが集中する場合は、切迫流産や子宮外妊娠などの可能性を確認する必要があります。妊娠検査薬が陽性になったばかりで、お腹の張りや痛みがある方は、妊娠週数が分からない場合でもご相談ください。
②妊娠中期
妊娠中期は、子宮が大きくなり、活動量や姿勢の影響で一時的な張りを感じることがあります。一方で、妊娠中期から規則的な張りや痛みが続く場合は、切迫早産の可能性を考える必要があります。張りに出血、腰痛、分泌物の変化、下腹部の圧迫感がある場合は、妊婦健診の日を待たずに受診してください。
③妊娠後期
妊娠後期は、前駆陣痛や本格的な陣痛による張りが起こりやすくなります。張りの間隔が徐々に短くなる、痛みが強くなる、休んでも改善しない場合は、分娩開始の可能性があります。ただし、妊娠37週未満で同じような症状がある場合は、早産につながる可能性があるため、特に注意が必要です。
お腹の張りがあるときの確認事項
受診時には、張りの状態を具体的に伝えられると、診察の参考になります。
- 張り始めた時間
- 張りが起こる間隔
- 1回の張りが続く時間
- 張りが規則的かどうか
- 張りが強くなっているか
- 痛みを伴うか
- 腰痛や骨盤の圧迫感があるか
- 出血があるか
- 水のような液体が出ているか
- おりものに変化があるか
- 発熱があるか
- 排便は2日に1回は最低でもでているか
- 胎動に変化があるか
- 横になると改善するか
- 張りが始まる前に歩行や仕事、性交などがあったか
張りの間隔は、スマートフォンのメモなどに記録しておくと便利です。「何回あったか」だけでなく、「何分間隔で起きたか」「痛みが強くなっているか」を確認してください。
お腹の張りがあるときに受診までできること
お腹の張りを感じたときは、まず作業や歩行を中止し、楽な姿勢をとり休んでください。張りがどの程度続くのか、一定の間隔で起きているのかを確認します。水分を取ることで症状が変化することもあります。安静や、水分補給で張りが治まったあとも、しばらくは様子観察をされたらよいと考えます。張りを繰り返す、痛みや出血がある場合は、受診の必要性を電話で確認してください。破水が疑われる場合は、ナプキンを使用して液体の量や色を確認し、性交や腟内への挿入、入浴などについては医療機関へ相談してください。
強い張りや痛みがある場合は、自分で運転することを避け、家族などに付き添ってもらうようにしてください。また、自己判断で市販薬を使用したり、以前処方された薬を再度使用したりしないでください。薬の使用が必要かどうかは、妊娠週数や母体・胎児の状態を確認したうえで判断します。
お腹の張りに対して行う検査
診察では、症状や妊娠週数に応じて次のような確認を行います。
①超音波検査
超音波検査で、胎児の心拍や発育、羊水量、胎盤の位置、子宮頸管の状態などを確認します。フジハラレディースクリニックでは、GE社の「Expert22 BT25」を導入し、産科超音波検査に対応しています。機器の性能だけで判断するのではなく、妊娠週数や症状に応じて必要な項目を確認します。
②子宮収縮や胎児心拍の確認
妊娠週数や症状によっては、胎児の心拍や子宮収縮の状態を確認します。張りが自覚症状としてどの程度あるかだけでなく、診察中に子宮収縮が起きているか、胎児の状態に変化がないかを確認します。
③子宮頸管や破水の確認
切迫早産が疑われる場合は、子宮頸管の長さや子宮口の状態、破水の有無などを確認することがあります。検査内容は、すべての妊婦さんで同じではありません。妊娠週数、張りの頻度、出血や痛みの有無、これまでの妊娠歴などを踏まえて、医師が必要な検査を判断します。

お腹の張りの原因に応じた対応
お腹の張りが一時的で、診察上問題がない場合は、生活上の注意点を説明しながら経過を確認します。切迫早産が疑われる場合は、妊娠週数、子宮頸管の状態、子宮収縮の程度、胎児の状態などを確認し、必要に応じて再診、薬物療法、安静に関する指示、入院、専門医療機関への紹介などを検討します。破水、感染、胎盤の異常、胎児の状態に関わる問題などが疑われる場合は、母体と胎児の安全を最優先に、より専門的な医療機関での管理が必要となる場合があります。切迫早産の症状があるからといって、必ず早産になるわけではありません。しかし、早い段階で状態を確認することで、妊娠経過を把握し、必要な対応を検討しやすくなります。
フジハラレディースクリニックの産科診療
フジハラレディースクリニックでは、妊娠初期から妊婦健診、分娩、産後まで、妊娠経過を継続して確認する産科診療を行っています。
院長は、日本産科婦人科学会認定専門医指導医、日本周産期・新生児学会の周産期(母体・胎児)専門医指導医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医指導医の資格を有しています。専門分野として、周産期医学全般、帝王切開の縫合、前置胎盤癒着判断、産科救急・教育・搬送システムなどを掲げています。お腹の張りについても、症状だけではなく、妊娠週数、胎児の状態、子宮頸管、胎盤、羊水などを総合的に確認し、妊娠の継続と安全な出産を見据えて診療します。また、妊婦健診では、体重、血圧、尿検査、超音波検査などを通じて、母体と胎児の状態を定期的に確認します。日常生活で感じたお腹の張りや、妊婦健診までに気になった症状についても相談できる場を整えています。
妊娠中の体調変化には個人差があります。小さな違和感であっても、妊娠前にはなかった症状が続く場合や、普段と違うと感じる場合は、遠慮せずにご相談ください。
妊娠中のお腹の張りに関するよくある質問
痛みはありませんが、お腹が頻繁に硬くなります。受診した方がよいですか?
痛みがなくても、張りが規則的に繰り返す、休んでも治まらない、時間とともに強くなる場合は、切迫早産などの可能性を確認する必要があります。また便秘はありませんか?妊娠週数を伝えたうえで、症状に応じて、必要時にはご相談ください。
歩いた後だけ張ります。すぐに治まれば問題ありませんか?
歩行や立ち仕事の後に一時的に張り、休むと治まる場合は、生理的な子宮収縮の可能性があります。ただし、同じ症状を何度も繰り返す、痛みや出血を伴う場合は、別の原因がないか確認が必要です。
お腹の張りは何分間隔になったら受診しますか?
張りの間隔だけで受診の必要性を決めることはできません。妊娠週数、痛み、出血、破水の有無、子宮頸管の状態などを含めて判断します。特に妊娠37週未満で、規則的な張りが続く場合、症状が重複する場合は、早めに相談してください。
妊娠37週を過ぎていれば、お腹の張りはすべて陣痛ですか?
妊娠37週以降は陣痛が始まる時期に入りますが、不規則な前駆陣痛の場合もあります。規則的に張る、張りの間隔が短くなる、痛みが強くなる場合は、分娩開始の可能性があります。破水や出血がある場合は、張りの強さにかかわらずご相談ください。
Web予約に空きがない場合はどうすればよいですか?
お腹の張りが気になる場合は、Web予約の空きを待たず、電話で症状を伝えて受診方法をご相談ください。フジハラレディースクリニックでは、Web予約で予約可能な時間がない場合でも、電話で予約できる場合があります。
張りがあるときは、ずっと横になっていた方がよいですか?
必要な安静の程度は、妊娠週数や検査結果によって異なります。自己判断で長期間の安静を続けるのではなく、まずは診察を受け、医師から説明された生活上の注意を守るようにしてください。
妊娠中のお腹の張りについてご相談ください
妊娠中のお腹の張りは、よくある症状の一つですが、規則的に繰り返す張りや、痛み・出血・破水を伴う張りには注意が必要です。
フジハラレディースクリニックでは、妊婦健診、産科超音波検査、出産、帝王切開、産後まで、妊娠経過に応じた診療を行っています。
お腹の張りについて不安がある方は、次のページもご覧ください。
