TOPへ

避妊について|ミレーナ・ピル・アフターピルのご相談|

避妊について

避妊には、コンドーム、低用量ピル、アフターピル、子宮内避妊具(IUDやミレーナ(IUS))など、さまざまな方法があります。それぞれに特徴があり、避妊効果、使用方法、身体への影響、性感染症予防の有無、将来的な妊娠希望との相性などが異なります。

広島市のフジハラレディースクリニックでは、患者さまの年齢、月経の状態、ライフスタイル、今後の妊娠希望などを丁寧に確認したうえで、一人ひとりに合った避妊方法をご提案しています。避妊は「妊娠を避けるため」だけでなく、ご自身の体を守り、将来のライフプランを主体的に考えるためにも大切な選択肢です。

避妊方法にはどのような種類がある?

避妊方法には、毎回使用する方法、毎日服用する方法、医療機関で処置を受けて長期間効果が続く方法などがあります。どの方法が適しているかは、避妊効果の高さだけでなく、続けやすさ、費用、体質、月経トラブルの有無、性感染症予防の必要性などを含めて考えることが重要です。

代表的な避妊方法として、コンドーム、低用量ピル、アフターピル、子宮内避妊具(IUDやミレーナ)などがあります。コンドームは性感染症予防にも有効ですが、正しく使用できていない場合は避妊効果が下がることがあります。低用量ピルは継続的な服用が必要ですが、月経痛や月経周期の改善が期待できる場合もあります。アフターピルは避妊に失敗した可能性がある場合に使用する緊急避妊薬であり、日常的な避妊方法とは異なります。

その中で、子宮内避妊具(IUDやミレーナ(IUS))は子宮内に装着することで長期間の避妊効果が期待できる方法です。毎日の服薬が不要で、避妊目的だけでなく、過多月経や月経困難症の治療として用いられることもあります。

避妊方法の比較表

避妊方法を選ぶ際は、避妊効果の高さだけでなく、続けやすさ、飲み忘れの有無、月経トラブルの改善が期待できるか、性感染症予防の必要性などを総合的に考えることが大切です。

子宮内避妊具は、子宮内に装着することで長期間の避妊効果が期待できる方法です。毎日の服薬が不要で、ピルのような飲み忘れの心配がない点は大きなメリットです。また、避妊目的だけでなく、月経量が多い方や生理痛がつらい方では、過多月経・月経困難症の治療選択肢として検討できる場合もあります。

避妊方法 避妊効果の目安 続けやすさ 主なメリット 注意点
IUD 非常に高く、長期間にわたり安定 一度装着すると数年間使用できるため、毎日の服用や使用の手間が少なく、継続しやすい方法。 飲み忘れの心配がなく、長期間の避妊が可能。妊娠を希望する場合は、抜去後に妊娠を目指せる。 装着・抜去には婦人科での処置が必要。不正出血、下腹部痛、感染、自然脱落などが起こることがあり、定期的な確認が大切。
ミレーナ(IUS) 非常に高い 装着後は最長5年使用可能。毎日の管理が不要 長期間の避妊が期待でき、飲み忘れがない。月経量や生理痛の改善が期待できる場合がある 装着・抜去は医療機関で行う。性感染症予防効果はない
低用量ピル 正しく服用すれば高い 毎日服用が必要 月経周期が整いやすく、月経痛やPMSの改善が期待できる場合がある 飲み忘れで避妊効果が下がる。血栓症リスクなどに注意が必要
コンドーム 使用方法により差がある 性交時ごとに使用 避妊と性感染症予防を同時に考えやすい 破損・脱落・装着ミスで避妊効果が下がることがある
アフターピル 緊急時の避妊方法 避妊に失敗した可能性がある時に服用 避妊に失敗した可能性がある場合の選択肢になる 日常的な避妊方法ではない。できるだけ早い服用が必要

※上記は一般的な比較であり、実際に適した避妊方法は、年齢、出産歴、月経の状態、既往歴、内服薬、今後の妊娠希望などによって異なります。診察時にご相談ください。

 

当院で相談できる避妊方法

当院では、患者さまのご希望やお悩みに合わせて、避妊方法についてご相談いただけます。避妊を考える理由は人それぞれです。「今は妊娠を希望していない」「出産後、しばらく避妊したい」「ピルを飲み忘れてしまう」「生理痛や月経量の多さもあわせて相談したい」など、状況に応じて適した方法は異なります。

また、避妊方法によっては、性感染症を予防できるものとできないものがあります。たとえば、子宮内避妊具やピルは妊娠を防ぐ目的では有効な選択肢ですが、性感染症を防ぐ効果はありません。そのため、性感染症予防が必要な場合は、コンドームの併用も大切です。

IUDとは

IUDとは、子宮内に小さな器具を装着して避妊効果を得る方法です。一般的には「子宮内避妊具」と呼ばれ、ホルモンを使用しないタイプと、ホルモンを放出するタイプがあります。ミレーナは黄体ホルモンを放出するIUSに分類されるため、ページ内では「銅付加IUD」と「ミレーナ(IUS)」を分けて説明すると、患者さまにも違いが伝わりやすくなります。

IUDは、一度装着すると長期間の避妊効果が期待できる方法であり、毎日の服薬や性交時ごとの準備が不要な点が特徴です。ただし、装着や抜去には婦人科での処置が必要であり、すべての方に適しているわけではありません。子宮の状態、出産歴、月経の状態、感染症のリスクなどを確認したうえで、適応を判断します。

①IUDはこんな方におすすめです

  • 長期間の避妊を希望している方
  • 毎日ピルを服用することが難しい方
  • 飲み忘れの心配がない避妊方法を希望する方
  • ホルモンを使わない避妊方法を検討したい方
  • 出産後、しばらく妊娠を避けたい方
  • 将来的には妊娠を希望しており、可逆的な避妊方法を選びたい方

IUDは、数年単位で避妊を考えている方にとって選択肢の一つになります。特に、毎日の服薬管理が負担に感じる方や、性交時ごとに避妊方法を準備することに不安がある方では、継続しやすい方法といえます。一方で、子宮内に器具を装着する方法であるため、装着前の診察や検査、装着後の定期的な確認が大切です。

②IUDのメリット・デメリット

【メリット】

  • 長期間の避妊効果が期待できる
  • 毎日の服薬が不要
  • 飲み忘れによる避妊効果低下の心配がない
  • 妊娠を希望する場合は、医療機関で抜去できる
  • ホルモンを使用しないタイプもある

【デメリット】

  • 装着、抜去には婦人科での処置が必要
  • 装着時に痛みや違和感を感じることがある
  • 不正出血や月経量の変化がみられることがある
  • 自然に脱落したり、位置がずれたりすることがある
  • 性感染症の予防効果はない

IUDは避妊効果の高い方法ですが、性感染症を防ぐものではありません。そのため、性感染症予防が必要な場合は、コンドームの併用も大切です。また、装着後に強い腹痛、発熱、出血の増加、悪臭のあるおりものなどがみられる場合は、早めに婦人科を受診してください。

③IUDを装着できない方・注意点

IUDは多くの方に使用できる避妊方法ですが、子宮や感染症の状態によっては装着できない、または慎重な判断が必要となる場合があります。

【装着できない、または注意が必要な方】

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
  • 原因不明の不正出血がある方
  • 骨盤内感染症や子宮内感染が疑われる方
  • 子宮の形に異常がある方
  • 子宮筋腫などにより器具の留置が難しい方
  • 銅付加IUDの場合、銅に対するアレルギーや使用に注意が必要な疾患がある方

【装着前の注意点】

  • 装着前に内診や超音波検査で子宮の状態を確認します
  • 妊娠していないことを確認したうえで装着を検討します
  • 必要に応じて感染症検査を行うことがあります
  • 装着時に下腹部痛や違和感を感じることがあります

【装着後の注意点】

  • 装着後しばらくは出血や下腹部痛がみられることがあります
  • 発熱、強い腹痛、出血の増加、悪臭のあるおりものがある場合は受診が必要です
  • 定期的に位置を確認することで、安心して継続しやすくなります

IUDを希望される場合は、避妊効果だけでなく、月経の状態、感染症のリスク、将来の妊娠希望などを含めて検討することが大切です。診察時に現在の体調やご希望を伺いながら、適切な方法かどうかを判断します。

ミレーナとは

当院では、ミレーナ(子宮内避妊システム)の装着に対応しています。ミレーナは、黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を子宮内に持続的に放出する子宮内避妊システム(IUS)です。T字型の小さな器具を子宮内に装着することで、最長5年間、避妊効果を発揮します。

ホルモンは子宮内で局所的に作用するため、全身への影響が比較的少ないのが特徴です。避妊目的だけでなく、過多月経や月経困難症の治療としても用いられ、症状がある場合は保険適用となるケースもあります。

 

①ミレーナはこんな方におすすめです

  • 確実性の高い避妊方法を希望している方
  • 毎日ピルを飲み続けるのが難しい方
  • 生理の量が多い、貧血がある方
  • 生理痛が強く、日常生活に支障がある方
  • 出産経験があり、長期間の避妊を考えている方
  • 将来的に妊娠を希望しており、可逆的な避妊法を選びたい方

※未産婦の方でも使用可能な場合があります。適応については診察時に判断します。

特に、数年単位で避妊を考えている方や、毎日の服薬管理に不安がある方にとって、ミレーナは選択肢になりやすい方法です。一方で、装着時の痛みや不正出血、定期的な確認が必要になる点もあるため、メリットと注意点を理解したうえで選択することが大切です。

②ミレーナのメリット・デメリット

メリット

  • 避妊効果が非常に高い
  • 毎日の服薬が不要
  • 長期間(最長5年)効果が持続
  • 月経量・生理痛の改善が期待できる
  • 将来、妊娠を希望する場合は取り外せば回復する

デメリット

  • 装着時に痛みや違和感を感じることがある
  • 装着後しばらく不正出血が続くことがある
  • ごくまれに脱出や位置ずれが起こる
  • 性感染症の予防効果はない

不安や疑問がある場合は、事前にしっかりご説明したうえで進めます。

避妊方法を選ぶ際は、「避妊効果が高いか」だけでなく、「自分の生活に合っているか」「続けやすいか」「月経の悩みも一緒に改善したいか」「将来的に妊娠を希望するか」なども含めて考えることが大切です。ミレーナが適している方もいれば、ピルやコンドーム、その他の方法が適している方もいます。

③ミレーナを装着できない方・注意点

ミレーナは多くの方に使用できる安全性の高い避妊・治療法ですが、以下に該当する場合は装着ができない、または慎重な判断が必要となります。

装着できない、または注意が必要な方

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
  • 子宮頸がん・子宮体がんなど、悪性腫瘍が疑われる、または診断されている方
  • 重度の骨盤内感染症、子宮内感染がある方
  • 原因不明の不正出血がある方
  • 子宮の形態異常や、筋腫などにより器具の留置が困難な方
  • 黄体ホルモン製剤に対して強いアレルギーがある方

※これらに該当する場合でも、状況によっては使用可能なケースもあります。

装着前の注意点

  • 装着前に、内診や超音波検査などで子宮の状態を確認します
  • 月経中または月経直後に装着することが一般的です
  • 装着時に下腹部痛や違和感を感じることがありますが、多くは一時的です
  • 不安や痛みに弱い方は、事前にご相談ください。

装着後の注意点

  • 装着後数週間~数か月は、不正出血がみられることがあります
  • 発熱、強い腹痛、異常な出血、悪臭のあるおりものが続く場合は早めに受診してください
  • 定期的な位置確認やフォローアップを行うことで、安心して継続できます

避妊目的でミレーナを希望される場合でも、装着前に妊娠の有無や子宮・卵巣の状態、感染症のリスクなどを確認することが大切です。安全に使用するためにも、事前の診察と装着後の定期確認をおすすめします。

低用量ピルとは

低用量ピルは、女性ホルモンを含む薬を毎日服用することで、排卵を抑えるなどして避妊効果を得る方法です。正しく服用することで高い避妊効果が期待できます。また、避妊目的だけでなく、月経痛、月経量、PMS、月経周期の乱れなどの改善を目的として使用されることもあります。

一方で、低用量ピルは毎日決まった時間に服用する必要があり、飲み忘れが続くと避妊効果が下がることがあります。また、体質や既往歴によっては服用できない場合があるため、開始前には問診や必要な確認を行います。

①低用量ピルはこんな方におすすめです

  • 継続的な避妊を希望している方
  • 毎日薬を飲む習慣をつけられる方
  • 月経周期を整えたい方
  • 生理痛や月経量の多さに悩んでいる方
  • PMSの症状がつらい方
  • 将来的に妊娠を希望しており、可逆的な避妊方法を選びたい方

低用量ピルは、避妊とあわせて月経に関する悩みを相談したい方にとって選択肢になりやすい方法です。特に、月経の予定をある程度把握しやすくしたい方や、生理痛、月経量、PMSなどの症状がある方では、生活の質の改善につながる場合があります。ただし、避妊効果を保つためには、飲み忘れを防ぐことが重要です。

②低用量ピルのメリット・デメリット

【メリット】

  • 正しく服用すれば高い避妊効果が期待できる
  • 月経周期が整いやすくなる
  • 生理痛や月経量の改善が期待できる場合がある
  • PMSの症状が軽くなる場合がある
  • 服用を中止すれば、将来的に妊娠を目指すことができる

【デメリット】

  • 毎日服用する必要がある
  • 飲み忘れにより避妊効果が下がることがある
  • 吐き気、頭痛、不正出血などがみられることがある
  • まれに血栓症などの重い副作用に注意が必要
  • 性感染症の予防効果はない

低用量ピルは便利な避妊方法ですが、体質や生活習慣によって向き不向きがあります。特に喫煙、年齢、片頭痛、血栓症の既往、持病、内服薬の有無などによっては、慎重な判断が必要です。不安な症状がある場合や、服用中に強い頭痛、胸の痛み、息切れ、足の痛みや腫れなどがある場合は、早めに医療機関へご相談ください。

③低用量ピルを服用できない方・注意点

低用量ピルは多くの方に使用されている避妊方法ですが、すべての方に適しているわけではありません。安全に服用するためには、開始前に体調や既往歴を確認することが大切です。

【服用できない、または注意が必要な方】

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
  • 血栓症の既往がある方
  • 重い高血圧がある方
  • 前兆のある片頭痛がある方
  • 乳がんなどホルモンに関連する病気が疑われる方
  • 喫煙習慣があり、年齢や体調によってリスクが高い方
  • 重い肝臓の病気がある方

【服用前の注意点】

  • 問診で既往歴、喫煙、内服薬、片頭痛の有無などを確認します
  • 必要に応じて血圧測定などを行います
  • 服用方法、飲み忘れ時の対応を確認します
  • 副作用や受診が必要な症状について説明を受けることが大切です

【服用中の注意点】

  • できるだけ毎日同じ時間に服用します
  • 飲み忘れがあった場合は、自己判断せず確認しましょう
  • 不正出血や吐き気は服用初期にみられることがあります
  • 性感染症予防が必要な場合は、コンドームを併用しましょう

低用量ピルは、避妊だけでなく月経に関する悩みの改善が期待できる場合もある方法です。一方で、血栓症などのリスクを正しく理解し、ご自身の体質に合っているかを確認したうえで始めることが大切です。

コンドームとは

コンドームは、性交時に使用する避妊方法で、精子が腟内に入ることを防ぐことで妊娠を避ける方法です。薬を使用せず、医療機関での処置も不要なため、比較的取り入れやすい避妊方法です。また、避妊だけでなく、性感染症予防にも役立つ点が大きな特徴です。

一方で、装着のタイミングや使い方が適切でない場合、破損や脱落が起こる場合があり、避妊効果が下がることがあります。そのため、コンドームは「使えば必ず安心」というものではなく、毎回正しく使用することが大切です。

①コンドームはこんな方におすすめです

  • 手軽に始められる避妊方法を希望している方
  • 性感染症予防も一緒に考えたい方
  • ホルモンを使う避妊方法に抵抗がある方
  • ピルやミレーナなどを使用できない方
  • 妊娠の可能性を下げながら、体への負担が少ない方法を選びたい方
  • 他の避妊方法と併用して、より安心して避妊したい方

コンドームは、避妊と性感染症予防を同時に考えやすい方法です。特に、性感染症のリスクがある場合や、パートナーの感染症検査状況が分からない場合には重要な選択肢です。また、ミレーナやピルは性感染症を防ぐものではないため、必要に応じてコンドームを併用することが大切です。

②コンドームのメリット・デメリット

【メリット】

  • 薬を使わずに避妊できる
  • 性感染症予防にも役立つ
  • 必要な時に使用できる
  • 比較的手に入りやすい
  • 他の避妊方法と併用しやすい

【デメリット】

  • 性交時ごとに正しく使用する必要がある
  • 装着ミス、破損、脱落で避妊効果が下がることがある
  • 使用タイミングが遅いと避妊効果が不十分になることがある
  • 素材によっては違和感やかぶれを感じることがある
  • 月経痛や月経量の改善効果はない

コンドームは身近な避妊方法ですが、使用方法によって効果に差が出やすい方法です。避妊効果を高めたい場合は、最初から最後まで正しく装着することが大切です。また、避妊効果をより安定させたい場合には、ピルやミレーナなど他の避妊方法との併用を検討することもあります。

③コンドームを使用する際の注意点

コンドームは多くの方が使用できる避妊方法ですが、正しい使用方法を理解していないと、避妊に失敗する可能性があります。

【注意が必要なケース】

  • 装着するタイミングが遅い場合
  • 途中で外れてしまった場合
  • 破損してしまった場合
  • サイズが合っていない場合
  • 使用期限が過ぎている場合
  • 爪や歯で傷つけてしまった場合
  • 油性の潤滑剤など、素材に合わないものを使用した場合

【使用前の注意点】

  • 使用期限を確認します
  • 包装を開ける際に傷つけないようにします
  • 性交の途中からではなく、開始前から装着します
  • サイズや素材が合わない場合は、別の種類を検討します

【使用後の注意点】

  • 破損や脱落がなかったか確認します
  • 避妊に失敗した可能性がある場合は、早めに緊急避妊について相談します
  • 性感染症が心配な場合は、検査も検討しましょう

コンドームは、性感染症予防の観点からも大切な方法です。ただし、避妊効果をより安定させたい方や、毎回の使用に不安がある方は、低用量ピルやミレーナなど他の避妊方法についても婦人科で相談できます。

アフターピルとは

アフターピルは、避妊に失敗した可能性がある場合や、避妊をしなかった性交後に服用する緊急避妊薬です。排卵を遅らせるなどの作用により、妊娠の可能性を下げることを目的としています。日常的に使う避妊方法ではなく、あくまで緊急時の選択肢です。

アフターピルは、服用までの時間が早いほど効果が期待しやすいとされています。避妊に失敗したかもしれないと思った場合は、自己判断で様子を見るのではなく、できるだけ早めに婦人科へ相談することが大切です。

①アフターピルはこんな方におすすめです

  • 避妊をせずに性交があった方
  • コンドームが破れた、外れた可能性がある方
  • 避妊方法の使用に不安がある方
  • ピルの飲み忘れなどで避妊効果が不十分な可能性がある方
  • 妊娠を希望していない時期に避妊失敗が疑われる方
  • できるだけ早く緊急避妊について相談したい方

アフターピルは、日常的な避妊方法の代わりではありません。あくまで緊急時に妊娠の可能性を下げるための方法です。服用後は、今後同じ不安を繰り返さないために、低用量ピル、ミレーナ、IUD、コンドームの併用など、ご自身に合った継続的な避妊方法を考えることが大切です。

②アフターピルのメリット・デメリット

【メリット】

  • 避妊に失敗した可能性がある場合の選択肢になる
  • 性交後に対応できる避妊方法である
  • 早めに服用することで妊娠の可能性を下げることが期待できる
  • 今後の避妊方法を見直すきっかけになる

【デメリット】

  • 日常的な避妊方法ではない
  • 服用しても妊娠を完全に防げるわけではない
  • 吐き気、頭痛、倦怠感、不正出血などがみられることがある
  • 月経予定日がずれることがある
  • 性感染症の予防効果はない

アフターピルを服用した後でも、妊娠の可能性が完全になくなるわけではありません。予定月経が来ない場合や、月経が大幅に遅れる場合、出血の状態が普段と大きく異なる場合は、妊娠検査薬や婦人科受診で確認することが大切です。また、性感染症が心配な場合は、適切な時期に検査を受けることも検討しましょう。

③アフターピルを服用できない方・注意点

アフターピルは多くの方が服用できる薬ですが、体調や内服薬によっては注意が必要な場合があります。安全に服用するためにも、診察時に現在の体調、持病、内服薬、アレルギーの有無などを伝えることが大切です。

【服用時に注意が必要な方】

  • 妊娠している可能性がある方
  • 重い肝臓の病気がある方
  • 薬に対するアレルギーがある方
  • 現在服用している薬がある方
  • 授乳中の方
  • 性交後から時間が経過している方

【服用前の注意点】

  • 性交があった日時を確認します
  • 避妊失敗の内容を確認します
  • 内服中の薬や持病を医師に伝えます
  • できるだけ早めの受診、相談が大切です

【服用後の注意点】

  • 吐き気や不正出血がみられることがあります
  • 服用後に嘔吐した場合は、再服用が必要になる場合があります
  • 月経予定日から大きく遅れる場合は妊娠検査を行いましょう
  • 性感染症が心配な場合は、別途検査を検討しましょう
  • 今後の継続的な避妊方法について相談することが大切です

アフターピルは、避妊に失敗したかもしれない時に検討できる緊急の方法です。ただし、繰り返し使用することを前提とした方法ではありません。今後の妊娠希望やライフスタイルを踏まえ、日常的に続けやすい避妊方法を一緒に考えていきましょう。

避妊についてよくある質問

避妊に関するよくある質問をまとめました。


Q. どの避妊方法を選べばよいかわかりません。

避妊方法は、避妊効果、使いやすさ、費用、月経の悩み、将来の妊娠希望、性感染症予防の必要性によって適した方法が異なります。診察では、現在の体調やライフスタイルを伺いながら、無理なく続けやすい方法をご提案します。

Q. ミレーナとピルはどちらが良いですか?

どちらが良いかは、患者さまの体質や生活スタイルによって異なります。ピルは毎日服用する必要がありますが、月経周期の調整などに役立つことがあります。ミレーナは装着後、長期間効果が続き、飲み忘れの心配がありません。それぞれの特徴を踏まえて選択することが大切です。

Q. ミレーナを入れていてもコンドームは必要ですか?

性感染症予防が必要な場合は、コンドームの使用が推奨されます。ミレーナは高い避妊効果が期待できる方法ですが、性感染症を防ぐ効果はありません。

Q. 将来妊娠したくなった場合、ミレーナは外せますか?

ミレーナは医療機関で取り外すことができます。将来的に妊娠を希望される場合は、取り外しの時期について医師にご相談ください。

Q. 避妊目的でも婦人科に相談してよいですか?

はい。避妊は婦人科で相談できる大切なテーマです。妊娠を希望する時期や月経のお悩み、パートナーとの関係性なども含めて、安心してご相談ください。

関連するページ

この記事の執筆者

理事長・院長 牧尉太

資格

  • 医師免許取得(第495525号)
  • 日本産科婦人科学会認定専門医指導医
  • 日本周産期・新生児学会 周産期(母体・胎児)専門医指導医
  • 日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医指導医
  • 医学博士(医学)(岡山大学 甲第6127号)
  • 厚生労働省臨床研修指導医
  • 女性心身医学会認定医
  • 厚生労働省指定オンライン診療研修修了
  • ALSO-Japan指定認定インストラクター(ディレクター)
  • J-CMELS認定コースディレクター
  • 災害時小児周産期リエゾン
  • 日本DMAT隊員
  • 日本医師会認定産業医

専門分野

  • 周産期医学全般(帝王切開縫合/前置胎盤癒着判断)
  • 女性ヘルスケア(産後ケア, 骨盤臓器脱, 漢方, 更年期など)
  • 産科救急・教育・搬送システム
  • AI/IoT関連
  • 地域創生, 医療DX
  • プロジェクトマネージメント
  • 持続可能性Wellbeing施策

院長紹介はこちら