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思春期外来

思春期について

広島市のフジハラレディースクリニックでは、思春期外来を設けています。思春期は、小学校高学年から高校生頃にかけて、心と体が大きく成長し、子どもから大人へと移り変わる大切な時期です。身体の変化だけでなく、脳やホルモンの働きも変わるため、考え方や感情にも揺らぎが生じやすくなります。
この時期に婦人科を受診することに、不安や抵抗を感じる方も少なくありません。しかし婦人科は、妊娠や出産だけを診る場所ではなく、月経のトラブルや体の変化など、女性特有の症状や病気を専門的に診療する診療科です。
思春期ならではの悩みはとてもデリケートで、周囲に相談しづらいことも多いものです。症状がはっきりしている場合はもちろん、「こんなことを聞いてもいいのかな」と迷うような内容でも構いません。不安や気になることがあれば、一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。

当院の思春期外来の特徴

思春期の心と体に寄り添う専門的な診療

思春期は、ホルモンバランスの変化により心身ともに大きな揺らぎが生じやすい時期です。当院では、思春期特有の身体の変化や月経に関する悩みを専門的に診療し、一人ひとりの成長段階に合わせた丁寧な対応を行っています。「様子を見ていてよいのか」「治療が必要なのか」といった不安にも、分かりやすくご説明します。

初めての婦人科でも安心できる診療体制

「婦人科は緊張する」「何をされるか分からなくて不安」と感じる方も少なくありません。当院では、無理な内診や検査は行わず、必要性や内容を十分に説明したうえで進めます。お話を伺うことを大切にし、安心して受診していただける環境づくりを心がけています。

本人の気持ちを尊重し、必要に応じて保護者と連携

思春期外来では、まずご本人の気持ちや悩みを大切にしています。診察内容によっては、保護者の方と一緒に説明を行い、家庭でのサポートにつなげることも可能です。ご本人のみ、保護者同伴など、状況に応じて柔軟に対応しています。

月経トラブルから思春期特有の疾患まで幅広く対応

月経不順、生理痛、無月経、月経移動、早発・遅発思春期など、思春期に多いお悩みに幅広く対応しています。必要に応じて検査や治療、生活指導を行い、将来の健康を見据えた診療を行います。

思春期外来で対象となる症状・疾患

このような症状やお悩みはありますか

このような症状やお悩みはありますか
  • 初経がまだ来ない、または来た後の月経が不規則
  • 生理痛が強く、学校生活に支障がある
  • 月経の量が多い、期間が長い
  • 月経前になると気分が不安定になる、イライラする
  • おりものの量・色・においが気になる
  • 外陰部のかゆみや痛み、違和感
  • ニキビや肌荒れがひどい
  • 胸の張りや痛みが気になる
  • 成長や体の変化についての不安や疑問
  • 婦人科に相談すべきかどうか迷う体調の変化

「これって病気なのかな」「誰に相談すればいいのか分からない」
そんなふとした不安や迷いの段階でも、受診していただいて構いません。早めにご相談いただくことで、不安が軽くなったり、必要に応じて適切な治療や日常生活でのアドバイスを受けることができます。一人で抱え込まず、気になることがあればお気軽にご相談ください。

月経異常

月経異常とは、生理の周期や期間、出血量、痛みの程度などが、年齢や成長段階に見合わない状態を指します。思春期は、脳と卵巣をつなぐホルモン調整の仕組みがまだ発達途中のため、生理が不安定になりやすい時期です。そのため、生理の間隔が不規則になる、出血量が多い・少ない、生理痛が強いといった症状がみられることがあります。
多くの場合は成長とともに自然に整っていきますが、痛みが強い、貧血を指摘された、学校生活や日常生活に支障が出ている場合には注意が必要です。背景にホルモンの異常や婦人科の病気が隠れていることもあり、将来の健康や妊娠に影響する可能性もあるため、気になる症状があれば早めの受診をおすすめします。

月経不順

月経不順とは、生理の周期が一定せず、予定より早く来たり、遅れたりする状態をいいます。思春期では、排卵が安定しない「無排卵周期」が多く、月経不順は決して珍しいことではありません。
また、学業や人間関係によるストレス、体重の急激な増減、過度な運動、睡眠不足なども生理周期に影響します。多くは成長とともに自然に整いますが、周期の乱れが長く続く場合や、数か月生理が来ない状態が続く場合には、ホルモンの状態を確認することが大切です。

月経移動

月経移動とは、修学旅行や受験、部活動の大会などの大切な予定に合わせて、生理の時期を調整することです。医師の管理のもとでホルモン剤を短期間使用することで、安全に行うことが可能です。
初経後まもない時期であっても、体調や成長段階を考慮しながら対応できる場合があります。「大事な行事と生理が重なりそうで不安」「安心して予定を迎えたい」といった場合も、早めにご相談ください。

早発思春期

早発思春期とは、一般的な年齢よりも早く思春期の変化が始まる状態を指します。目安として、8歳未満で乳房の発育が始まる、10歳未満で生理が来る場合などが該当します。
思春期が早く進むことで、身長の伸びが早期に止まってしまう、心の成長が身体の変化に追いつかないといった問題が生じることもあります。原因としては体質的なもののほか、ホルモン分泌の異常や脳・卵巣の病気が関与している場合もあり、専門的な評価が必要です。

遅発思春期

遅発思春期とは、思春期の身体的な変化がなかなか始まらない状態をいいます。13歳を過ぎても乳房の発育がみられない、15歳を過ぎても初経がない場合などが目安です。
体質によることもありますが、栄養状態の偏り、過度な運動、ホルモンの異常、染色体異常などが関係している場合もあります。成長や将来の健康に関わるため、必要に応じて検査や経過観察を行います。

思春期女子の無月経

無月経とは、生理が来ない状態を指します。思春期では、次の2つに分けられます。
原発性無月経:15歳を過ぎても一度も生理が来たことがない
続発性無月経:一度生理が来た後、3か月以上生理が止まっている
原因として、ホルモンバランスの乱れ、過度なダイエットや運動、強いストレス、体重減少、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などが考えられます。無月経の状態が続くと、将来的に骨密度の低下や妊娠への影響が出ることもあります。
「まだ若いから大丈夫」と自己判断せず、原因を確認し、必要に応じた治療や生活指導を受けることが大切です。

保護者の方へ

思春期は、心と体のバランスが大きく変化する時期であり、本人も戸惑いや不安を抱えやすくなります。婦人科受診に対して、恥ずかしさや緊張を感じるお子さまも少なくありません。当院では、年齢や気持ちに配慮しながら、無理のない診察を心がけています。
診察内容については、必要に応じて保護者の方と情報を共有しつつ、プライバシーにも十分配慮いたします。付き添いでの受診も可能ですので、気になる症状やご不安があれば、どうぞ安心してご相談ください。

子宮頸がん予防について

子宮頸がん予防について 子宮頸がんは、主にヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が関与して発症するといわれています。若い世代であっても感染する可能性があり、将来の健康を守るためには、思春期から正しい知識を身につけておくことが大切です。
子宮頸がんは、ワクチン接種や定期的な検診によって予防・早期発見が可能ながんのひとつです。特にHPVワクチンは、初めての性交渉前に接種することで、より高い予防効果が期待できます。接種の時期や回数については年齢によって異なるため、医師に相談しながら検討すること、本人が接種することに同意しているかが重要です。
思春期外来では、子宮頸がんやワクチンに関する正しい情報を分かりやすくお伝えし、ご本人や保護者の方が納得したうえで予防に取り組めるようサポートしています。将来の妊娠や出産、健康な生活を守るためにも、気になることがあればお気軽にご相談ください。

初めての婦人科受診の流れ

1受付・問診

来院後、まず受付を行い、問診票に現在の症状や月経の状況、気になっていることをご記入いただきます。分かる範囲で構いませんので、「いつ頃から」「どんなことで困っているか」を教えてください。話しにくい内容がある場合は、無理にすべてを書かなくても大丈夫です。スタッフが丁寧にサポートしますので、初めての方も安心してお越しください。

2診察・医師による問診

診察室では、医師がお話を伺いながら症状や不安について確認します。「こんなことを聞いてもいいのかな」と感じるような内容でも問題ありません。思春期特有の体の変化や月経の仕組みについて、必要に応じて分かりやすく説明します。診察や検査が必要な場合は、内容や目的を事前にきちんとお伝えします。

3必要に応じた検査

症状に応じて、超音波検査や簡単な検査を行うことがあります。ただし、年齢や状況に配慮し、必要のない検査は行いません。内診が不安な場合や避けたい場合は、遠慮なくお伝えください。可能な限り負担の少ない方法を選びながら診療を進めます。

4結果説明・今後の対応

検査結果や診察内容について、医師が分かりやすく説明します。治療が必要な場合も、すぐにお薬を使うのか、様子を見るのかなど、選択肢を含めてご提案します。ご本人や保護者の方と相談しながら、無理のない方法を一緒に考えていきます。日常生活での注意点や、再診の目安についてもお伝えします。

この記事の執筆者

理事長・院長 牧尉太

資格

  • 医師免許取得(第495525号)
  • 日本産科婦人科学会認定専門医指導医
  • 日本周産期・新生児学会 周産期(母体・胎児)専門医指導医
  • 日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医指導医
  • 医学博士(医学)(岡山大学 甲第6127号)
  • 厚生労働省臨床研修指導医
  • 女性心身医学会認定医
  • 厚生労働省指定オンライン診療研修修了
  • ALSO-Japan指定認定インストラクター(ディレクター)
  • J-CMELS認定コースディレクター
  • 災害時小児周産期リエゾン
  • 日本DMAT隊員
  • 日本医師会認定産業医

専門分野

  • 周産期医学全般(帝王切開縫合/前置胎盤癒着判断)
  • 女性ヘルスケア(産後ケア, 骨盤臓器脱, 漢方, 更年期など)
  • 産科救急・教育・搬送システム
  • AI/IoT関連
  • 地域創生, 医療DX
  • プロジェクトマネージメント
  • 持続可能性Wellbeing施策

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