- 子宮頸がんとは
- 子宮頸がんの主な原因
- 子宮頸がんになりやすい人・リスクが高まる特徴
- HPVワクチンで予防できること
- 当院で説明しているワクチンの種類
- 接種対象・接種時期について
- 副反応と安全性について
- ワクチン接種後も検診が大切な理由
- 接種当日の注意点
子宮頸がんとは
広島市のフジハラレディースクリニックでは、子宮頸がんワクチンへの説明に対応しています。子宮頸がんは、子宮の入り口にあたる「子宮頸部」に発生するがんです。比較的若い年代から発症することが特徴で、20代・30代でも発症がみられます。初期の段階では自覚症状がほとんどなく、進行してから不正出血や下腹部痛などの症状が現れることも少なくありません。そのため、定期的な検診による早期発見と、ワクチンによる予防が非常に重要ながんとされています。
子宮頸がんの主な原因
子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)への持続的な感染です。HPVは主に性交渉を通じて感染し、性経験のある多くの方が一生に一度は感染するといわれています。多くの場合、感染しても自然に排除されますが、一部ではウイルスが長期間体内に残り、細胞の変化を引き起こしてがんへ進行することがあります。HPV感染を防ぐことが、子宮頸がん予防の大きなポイントとなります。
HPV(ヒトパピローマウイルス)について
HPVは非常にありふれたウイルスで、100種類以上の型が存在します。その中でも、一部の型は子宮頸がんの発症と強く関連しています。HPVは感染しても症状が出ないことが多く、自分では気づかないまま経過することがほとんどです。HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となる高リスク型の感染を防ぐことで、将来の発症リスクを大きく下げる効果が期待されています。ワクチン接種と定期的な検診を組み合わせることが、最も有効な予防方法とされています。
子宮頸がんになりやすい人・リスクが高まる特徴
子宮頸がんは、主にヒトパピローマウイルス(HPV)の感染がきっかけとなって発症します。誰にでも起こり得る病気ですが、次のような特徴がある場合、リスクが高まるとされています。
HPVに感染したことがある人
子宮頸がんの多くは、発がん性のあるHPVへの感染が原因です。HPVは性交渉の経験があれば、年齢や自覚症状に関係なく感染する可能性があり、特別な人だけがかかる病気ではありません。
性交渉の経験があるすべての女性
HPVは非常にありふれたウイルスで、一生に一度は感染するといわれるほど一般的です。感染しても多くは自然に排除されますが、一部の方では長期間感染が続き、がんへ進行することがあります。
若いうちに性交渉を開始した人
子宮頸部は若年期ほどHPVの影響を受けやすく、感染が持続しやすいとされています。そのため、若い年齢で感染すると、将来的なリスクが高まる可能性があります。
複数のパートナーとの性交渉がある人
HPVに感染する機会が増えることで、発がん性HPVに感染する可能性も高くなります。ただし、これは生活を制限すべきという意味ではなく、誰にでも起こり得るリスクであることが重要です。
定期的な子宮頸がん検診を受けていない人
子宮頸がんは、前がん病変の段階で発見できれば治療が可能な病気です。検診を受けていないと、気づかないうちに進行してしまうことがあります。
免疫力が低下している状態が続いている人
強いストレスや慢性的な体調不良、喫煙などにより免疫力が低下すると、HPVを排除しにくくなり、感染が長引くことがあります。
HPVワクチンで予防できること
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となる高リスク型HPVへの感染を防ぐことで、将来の子宮頸がん発症リスクを大きく下げることが期待されています。現在使用されているワクチンは、子宮頸がんの原因の多くを占める型のHPVをカバーしており、前がん病変の発生を減らす効果も確認されています。一方で、HPVワクチンの子宮頸がんに関連する効果は証明されていますが、別の「なにかしら」に影響を及ぼすかについては、調べられていないことも多いため、引き続き最新の動向を注視する必要があります。
また、ワクチンは「がんを治す」ものではありませんので、定期的な子宮頸がん検診と併せて行うことで、より高い予防効果が期待できるとされています。
当院で説明しているワクチンの種類
シルガード9(9価HPVワクチン)
当院では、9価HPVワクチンであるシルガード9について説明しています。シルガード9は、子宮頸がんの原因となる高リスク型HPVを含む9種類のHPV型に対する予防効果があり、現在国内で使用されているワクチンの中で、最も広い範囲をカバーしています。
2023年4月から9価ワクチンも公費(無料)で接種可能となり、80〜90%の子宮頸がんの原因に対応できます。子宮頸がんだけでなく、前がん病変の発生リスクを下げることも期待されており、将来の健康を守るための有効な予防手段です。一方で副作用の報告もありますから、接種については、ご家族、ご本人の想いに合わせて、よくご相談しましょう。定期接種・任意接種のいずれにも対応していますので、年齢や状況に応じてご相談ください。
接種対象・接種時期について
HPVワクチンは、性交渉を経験する前に接種することで、最も高い予防効果が得られることが分かっています。そのため、日本では主に思春期の女性を対象に、定期接種が行われています。
ただし、性交渉の経験がある場合や成人後であっても、まだ感染していないHPV型を予防する効果は期待できるため、接種する意義は十分にあります。
定期接種
小学校6年生から高校1年生相当の女性が対象となり、
所定の期間内であれば公費(自己負担なし)で接種することができます。
対象年齢の方には、市区町村から案内が届く場合がありますので、内容をご確認のうえ、家族と相談し、本人の希望に寄り添いながら接種をご検討ください。
副反応と安全性について
子宮頸がんワクチン接種後には、注射した部位の痛みや腫れ、赤みなどの局所反応がみられることがあります。また、一時的に発熱やだるさ、頭痛などの症状が出る場合もありますが、多くは数日以内に自然に改善します。
これまでの国内外の研究や使用実績から、それらの副反応の改善については、短期でのワクチンの有効性と安全性は確認されており、現在も継続的な調査が行われています。長期間にわたる影響については、まだ調べられていないこともあるため、当院では、接種前に十分な説明を行い、不安や疑問に丁寧にお答えしたうえで接種については家族への希望に合わせ本人の希望に寄り添います。気になる点があれば、どんなことでもご相談ください。
ワクチン接種後も検診が大切な理由
HPVワクチンは子宮頸がんの原因となる多くの型を予防できますが、すべての型を完全に防げるわけではありません。そのため、ワクチンを接種した後も、定期的な子宮頸がん検診を受けることが重要です。接種した方は、「ワクチン+検診」を組み合わせることで、子宮頸がんの予防と早期発見につながります。将来の健康を守るためにも、継続したケアを心がけましょう。
接種当日の注意点
- 接種当日は発熱や体調不良がないことをご確認ください
- 接種部位を清潔に保ち、強くこすらないようにしましょう
- 当日の激しい運動は控えてください
- 入浴は可能ですが、長時間の入浴やサウナは避けましょう
- 接種後に痛み、腫れ、発熱、気分不良などがみられた場合は、無理をせず医療機関へご相談ください
未成年の方の場合は、保護者の同意が必要となることがあります。詳細は事前にお問い合わせください。
